2014年に巻き起こったロックバンド、「SEKAI NO OWARI」による「セカオワブーム」。 彼等のヒットを皮切りに、同バンドのフロントマンである「Fukase」さんのような、女性並のキーで歌う少年系ボーカリストがここ数年で人気となっています。
そこで今回は、少年のような歌声を持つフロントマンのいる邦楽ロックバンドをご紹介。ほかのボーカリストには真似できない、彼等だけが持つ爽やかな歌声に癒やされてみましょう。
もくじ
「セカオワ」の愛称で親しまれているロックバンド、「SEKAI NO OWARI」。そのフロントマンである「Fukase」さんは、昨今の少年系ボーカリストブームのパイオニア的な存在です。ちなみに、「Fukase」さんの旧ネームおよび旧クレジットは「深瀬 慧」(ふかせ さとし)です。
▼代表曲「RPG」
「RPG」は同バンドを象徴する代表ソングであり、ポップなメロディーラインと歌詞と楽曲の世界観、透き通る歌声が魅力的なナンバー。32歳(2017年11月現在)とは思えないFukaseさんの少年系ボイスに、多くの女性ファンが魅了されています。
彼は他に類をみない“新しいバンド編成”で、さまざまな挑戦や、見た目(衣装)、パフォーマンス、楽曲を次々と作り上げてきました。その結果、国内はもちろん海外でも高く評価されるようになり、今や日本を代表するモンスターロックバンドにまで成長。唯一無二のスタイルを貫き続ける「Fukase」さん、そして「SEKAI NO OWARI」は今後も目が離せません。
“男性ならではの女々しさ”を表現し続ける日本の4人組ロックバンド、「クリープハイプ」。フロントマンである「尾崎 世界観」さんは、上述の「Fukase」さんと肩を並べるほど有名な少年系ボイスの持ち主です。余談ですが、“世界観”という特徴的な名前は、2005年頃にライブ観覧者から言われた「世界観がいいね!」という声に対する疑問から名付けられたといいます。
▼代表曲 「憂、燦々」
こちらは資生堂「ANESSA」の2013年CMソングに起用され、「このすごい声の人誰!?」と巷で話題になった一曲です。
爽やかなギターリフが印象的なイントロから、語りかけるような歌声Aメロ、続くBメロから段々とボルテージが上がっていき、サビには突き抜けるハイトーンボイス。この段階的にキーが上がっていく楽曲展開こそが同バンドの真骨頂であり、他に類をみない「尾崎 世界観」さんの声質を活かした展開でもあります。
多くの成人男性にとっては、「こんな高いキー歌えないよ!」という曲ばかりですが、ハイトーンボイスに自信のある人は、カラオケなどで挑戦してみてはいかがでしょうか?
続いてご紹介するのは4人組ロックバンド「ゲスの極み乙女」のフロントマンである「川谷絵音」さん。
2016年は何かと話題になった彼ですが、邦楽ロックボーカリスト屈指のハイトーン少年系ボイスの持ち主として知られています。加えて、非常に高い作詞作曲能力、歌唱力、演奏技術を持つ天才肌のミュージシャンであり、「ゲスの極み乙女。」のほか「indigo la End」というバンドのフロントマンも努め、数々のヒットソングを生み出しているのです。
▼代表曲 「私以外私じゃないの」
あまり邦楽ロックを聴かないという人でも、この曲なら一度は耳にしたことがあるのでは? 改めて聴き直してみると、独特のハイトーンボイスはだけでなく、ギターテクニックをはじめとする音楽的スキル・センスがずば抜けている印象です。バンドメンバー全体の演奏スキルも高く、非常に音楽性の高い楽曲となっています。
邦楽ロックバンド、「ASIAN KUNG-FU GENERATION」の後継的ポジションとして若者から支持されている4人組ロックバンド、「KANA-BOON(カナブーン)」。フロントマンの「谷口 鮪」(たにぐち まぐろ)さんは、少年“系”というよりも、限りなく“少年に近い声”を持つボーカリストです。
▼代表曲 「ないものねだり」
こちらは同バンドのキラーチューンであり、全国の高校生や大学生がこぞってコピーしたであろう一曲。「本当に声変わりしているのか?」と疑問に思ってしまうほどの少年ボイスです。イントロからサビまで耳に残るフレーズが連続する、非常にキャッチーなナンバーだといえます。
「04 Limited Sazabys(フォーリミテッドサザビーズ)」は日本の4人組ロックバンド。フロントマンの「GEN」さんが持つのは“声変わりしかけている少年の声”であり、これまで紹介した「Fukase」さんや「尾崎世界観」さんとはまた違うタイプです。それでは代表曲の動画をご覧ください。
▼代表曲「swim」
同バンドは2008年に結成された後、7年間のインディーズ時代を経て2015年にフルアルバム「CAVU」をリリース。念願のメジャーデビューを決めることができました。
代表曲の「swim」はファーストシングルとして2014年にリリースされたナンバーであり、楽曲構成は王道のメロコア・パンクロック系といったところ。しかし、「GEN」さんの甘いハイトーンボイスや透明感のあるファルセットが楽曲に爽やかさを与えており、メロコアやパンクロック界の“男くささ”を払拭しています。ある意味、その男くささこそが格好いいものですが、“オシャレなパンクロック”として、女性ファンから支持されているようです。
ありそうでなかった、少年系ボーカリストという新しい声色のカタチ。生まれ持った天性の才能とでもいえば良いのでしょうか、どれだけ歌唱力が高い人でも、なかなか彼等の声を真似することはできません。今回の記事を通じて、彼らの楽曲やライブに興味を持っていただけたら幸いです。
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