高校や大学時代に軽音部に入ってバンドを組んでいた人や、これからバンドをやりたいと思っている人。メジャー、インディーズ問わず「バンド」のアーティストが好きで、いつもバンド音楽を聴いている人。
音楽の中でもバンドをテーマにした小説は、読んでいると思わず胸がアツくなったり、鼻の奥がちょっとツンとして切なくなったり、疑似的な青春を味わうのにおすすめです。
今回は、そんなバンドをテーマにしたおすすめ音楽小説6冊をピックアップ。本を読んでいると、脳内で音楽が鳴り響き、思わず体が動いてしまうかも!?
もくじ
少年ガクとその仲間たちの青春バンドストーリーです。中学2年のガクは、アメリカのロックバンド「ガンズ・アンド・ローゼス」に夢中。彼らのようになりたくて、親友のマロとリリィ、そして、超かっこいいギブソンのフライングVを持っているギタリストで不良少年のタケルを集めてバンドを始める。
14歳ならではの葛藤や恋愛、出来事が盛りこまれた青春小説。はたして、文化祭でのライブは成功するのでしょうか? 第21回坪田譲治文学賞受賞作です。
「1985年の奇跡」「2005年のロケットボーイズ」から続く青春3部作の最終作が本作品。一般的に、バンドがテーマの小説は学生など若い男子が主役の作品が多いですが、こちらは主婦達が主人公の1冊です。
リアルな世界でいろいろとショッキングな出来事が多かった1995年が舞台。阪神・淡路大震災や地下鉄サリン事件が起こり、日本中が騒然。そんな中、44歳の主婦・美恵子は息子が高校受験に失敗して引きこもりになってしまい、ストレスが溜まる一方。ある日、借金で首がまわらない友人・かおりから「バンドやろう」と誘われる。
楽器は全くの素人である主婦仲間を集めてバンドを始めることに――。家族には内緒のバンド活動、目標は「スモーク・オン・ザ・ウォーター」を演奏すること。彼女たちの猛特訓は実を結ぶのでしょうか。
1980年代に人気を博したロックバンド・筋肉少女帯のメンバーでもある大槻ケンヂが作者の一冊です。
18歳の夏、あの頃の俺はバカだった!――バイトで生計を立てる耕助は、友人ザジとバンを誘いパンクバンドを始める。初めてツアーに出た彼らは、ツアー先で難破しようと張り切るが、ヒッチハイクしてきた超ヤバイ謎のゴスロリ娘を拾ってしまう…。ロックの神様が教えてくれた感動と爆笑が渦巻く青春ロック小説です。
県立大宮本田高校の軽音楽部を舞台に巻き起こる涙、涙の痛快青春ストーリー。
軽音楽部に憧れて入学早々に入部した主人公・神山啓人だったが、上級生が薬物使用で部は存続の危機に陥ってしまう。校長に直談判した結果、ある条件付で廃部は免れた。啓人たちは文化祭のライブを成功させるべく部を再開させるが…。予算も顧問も時間もない、ないない尽くしの彼らは果たしてライブを成功させることができるのか?!
2006年に発売された単行本が好評で、2012年にはこれを原作とした亀屋樹による漫画も発売されています。文字を読み、内容を脳内で想像しながら小説を楽しむのもあり、イラストとともにポップな世界観を楽しむのもアリですね。
「ストロベリーナイト」や「ジウ」を代表作にもつ人気作家・誉田哲也(ほんだてつや)著。
音楽的な才能は平凡だけど、世渡り上手なワタル。歌の才能に恵まれ、高みを目指すがゆえに孤独に苦しむ礼二。中学で出会った2人は、文化祭のステージを目指しバンドを組む。文化祭が終わると2人は別々の道を歩み疎通になっていく。それぞれの目を通し語るロックへの思い。苦悩と成長がほろ苦くて切ない青春ストーリー。
滋賀県にある琵琶湖畔を舞台に5人の高校3年生が繰り広げるバンドに青春をかけた熱く切ないひと夏の物語。
主人公はなんの変哲も無い田舎町の名門校に通う大学受験目前の男子高校生。大学受験を控え勉強しなければヤバイ夏休みに、地元のヤンキー高校生にバンドをつくって文化祭に出ろと脅される。医学部志望の秀才とアイドルオタクの同級生を集めて練習を始める。
なぜか「さだまさし」を演奏することになる。ピアノが上手な不良少女に恋したり、古くさい考え方を持つ教師たちに反対されたり、様々な困難に立ち向かいながら、はちゃめちゃな高校最後の夏が始まった。少し青臭いけど、イキイキとしいてて、笑って、泣いて、スッキリする青春バンドストーリー。
熱い思いが交差するバンドがテーマの小説をご紹介しました。最近、青春してないな、熱くなれることがないな、と感じたらぜひ読んでみてくださいね。
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