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JUN,2020
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【ベースのチューニング講座】基本的な音の合わせ方からおすすめアイテムまで一挙解説!

投稿者 :河野岳美

ベースのチューニングとは

ベースを手にしたらすぐに弾きたくなるのは仕方ないことですがちょっと待って!その楽器チューニングしましたか?

チューニングとはベースの弦を調律すること。もっと簡単にいうと既定の音に合わせること。これをチューニングと言います。
これをしないと演奏してても音が合わなくてちゃんとした演奏ができません。誰しもが毎回必ずやるチューニング。やり方は簡単なので、楽器を弾く前の癖にしましょう!

そもそもベースの音を合わせるとはどういう状態?

ベース 技法

ここでは基本的にチューナーという物を使ってやっていきます。用意するものは楽器とシールドとチューナー。ではやり方を見ていきましょう。

440Hzや442Hzなど周波数とは?

一口に音を合わせると言っていますがどういうことかご存知でしょうか?

音というのは周波数(単位はHz)というもので表すことが出来ます。音というものは波ですから、1秒間に何回振動したかということを表しています。これが440回振動していると人の耳にはA(ラ)の音として聞こえます。この振動が増えていって、倍の880回となると1オクターブ上のA(ラ)の音として聞こえるんですね。実はこのA(ラ)の音には振り幅があって、441回でも442回でもA(ラ)に聞こえます。数字が増えるほど音程は高くなりますがそれでも許容範囲内。この基準になるA(ラ)の音を何ヘルツにしますか?というのが全てのチューナーで設定できるんです。

基本は440Hzで問題ないですが、生ピアノと合わせる場合だったりすると441Hzや442Hzになっている時があるので気をつけてください。

チューナーを使って合わせよう

それでは実践です。楽器とチューナーをシールドで繋ぎます。チューナーの基準値が440Hzになっていることを確認してください。設定方法は各チューナーで違うので説明書読んでくださいね。それでは各弦を合わせていきます。

低い方からE・A・D・Gの音に合わせます。チューナーには針もしくはその代わりのLEDメーターがありますが、アルファベットも出ているはずです。これが今の音を表しています。4弦を弾いたらチューナーには「E」と表示されているはず。ここで気をつけたいのが「E♭」と♭が出ていたら半音まだ低いということになります。

音が低い時はその弦が巻きつけてあるペグを反時計回りに。高い時は時計回りに少しづつ回してください。音を伸ばしながら回すのがコツです。音を出し続けていればチューナーもその場で反応してくれます。針(メーター)が真ん中にくればOK!この針が真ん中より左にあれば目標の音より低いことを示していて、右にあれば高いことを示しています。

ここでもう一つの注意点として、弦は「低いところから巻き上げて合わせる」ということです。なので音が高かった場合は一度緩めて低いところから合わせ直しましょう。この手順を全ての弦でおこなってようやく弾く準備が完了です!

1本の弦から合わせてみよう

チューナーを使えば全ての弦に対応してくれているので簡単に合わすことが出来ますが、演奏中に1本だけ狂ったとか、いちいちチューナーを準備する時間のない時は合っている他の弦から合わすことが出来ます。やり方は2通り。

  • 開放弦と隣の弦の5フレットを合わす。
  • 隣り合った弦の5・7フレットのハーモニクスを合わす。

4弦5フレットと3弦開放は同じAです。3弦5フレットと2弦開放、2弦5フレットと1弦開放も同じ音です。これを利用して合わせます。

もう一つ、こちらの方が普段良く使いますので覚えておきましょう。

隣り合った弦、1弦7フレットのハーモニクス音と2弦5フレットのハーモニクス音は全く同じDの音が出ます。この仕組みを利用して音を合わせましょう。5フレットと開放弦という実音よりもハーモニクスの方が聞き取りやすいですし、1弦→2弦とハーモニクスを弾けば同時になり続けてくれます。このハーモニクスは音が出たら左手を離しても鳴り続けてくれるのでそのまま音を聞きながらペグを操作できるので便利です。

どちらも耳で音程を聴き取りながら合わすので多少慣れが必要ですが、実際よく使う方法なので覚えていきましょう。

ベースのチューニングに必要なアイテムとは?

チューニング一つ見てもやり方や気をつけることは多々あります。ここで必須アイテムのチューナーについてみていきましょう。

チューナーにも様々なタイプがある

チューナーと言ってもタイプは様々です。代表的な種類をみていきます。

カードタイプ

後述のクリップタイプが出てくる前はみんなこれかもう少し大きいアナログタイプのチューナーでした。シールドを直接繋ぐ形式です。中にはメトロノーム内蔵していたりと練習のお供に1台は持っておきたいタイプです。

ペダルタイプ

ベースとアンプの間につなげてフロアに置いて使うタイプ。エフェクターボードに組み込む時には非常に便利です。視認性も良くてステージ中でも容易にチューニングすることが出来ます。

ラックタイプ

昔のプロはみんなステージ上のラックに組み込まれていましたね。最近ではシステムの小型化であまり見かけなくなりましたが、自宅などで据置きするには視認性が良いので便利です。ただし他のものに比べて多少高価なのがネック。

クリップタイプ

最近の主流と言って良いでしょう。ヘッドに挟んで楽器の振動を直接拾って表示してくれます。シールドがいらないので余計な手間がなくて便利ですね。楽器の振動が直に反映されるので、音の大きい場所だと他の音と干渉して反応しない場合もあるのでご注意を。全体的に安価なのも魅力的です。

音叉

機械のチューナーとは違いますが、大昔よりチューニングするためのアイテムとして存在している音叉(おんさ)にも触れておきましょう。

U字の腕に肢がついている形で一度は目にしたことあるかと思います。U字の部分を叩いて肢の部分を耳に近づけるか歯で咥えると音が聴こえます。これを基準音として音を合わせましょうという道具です。アコギのようにボディが共振体だと音叉を触れさせて音を出して合わせるといったやり方もありますが、エレキベースで使っている人はほとんど見かけません。チューナーもなく音叉しかない状況(こんな状況も稀ですが)でさらっと使えたらカッコいいですね。

チューナーアプリ

ほとんどの人がスマホだと思います。そんなスマホ使いの方はチューナーのアプリを入れておきましょう。無料版から有料版まで様々な物が出ています。精度の問題や視認性、デザイン性など色々ありますが無料版でもチューニングできるので試してみてください。これだけだと他に音がある場所だと使えなかったりと不便な部分もあるので、チューナーは専用機をお持ちの上で忘れたときの予備くらいのつもりでいてくださいね。

ベースを上達するならプロに習うのがおすすめ

チューニングひとつでこんなに色々な情報があるのかと思うかもしれません。でも最初はそれでいいんです。このような基本的なことって意外と誰も教えてくれませんし、一番最初にちゃんと正しく知ってしまえば一生ものの知識ですしね。

身近なプロに頼れると上達も早い

情報っていくらでも転がっているし、調べればなんでも出てくるので便利な世の中になりました。でもチューニングひとつとっても現場の生の声って流石にネット上の情報だけでは掴みきれないのも事実ですね。ベースを始めたばかりの方はこれからいくらでも分からないことが出てきます。

そんな時に疑問を解決してくれる身近な知り合いがいたら非常に安心だと思います。どうせ聞くならプロに話を聞きたくないですか?でもこんな始めたばかりでレッスンなんてと思う方もいらっしゃると思います。レッスンって上手くなければ受けられない物ではありませんし、決して怒られながら怖い思いをする場所ではありません。始めたばかりの方には、決して間違ったやり方を覚えないように正しい方法を教えてくれます。知識も技術も正しく覚えて練習するのが上達の一番の近道ですね。

「EYS音楽教室」をおすすめする理由

EYS音楽教室では現役で現場に立っている講師から、現場は引退したけど圧倒的な経験値を持って指導に当たる講師など様々な講師が在籍しています。一般的なレッスンは一人の先生について教えてもらいますが、EYS音楽教室ではレッスンごとに先生を選ぶことが出来ます。さらに他の楽器までレッスンの受講が可能。

講師も人ですので性格的に合う合わないがどうしてもあります。いい先生でせっかく入会したけれどなんか合わないということもあります。そんな時は他の先生のレッスンを受ければ良い。自分に一番あった先生選びが普通に出来てしまうのがEYS音楽教室です。バンドでコーラスもやらなければいけなくなったのでボイトレ受けたい。相方のドラムのことがもっと知りたいからドラム叩いて見たい。こんな希望も同じレッスン費用で出来てしまうんです。

やりたいことを実現するためのレッスンですから、やりたいことができる環境というのは非常に大事です。

最後に

今回は楽器を弾く前に大事なチューニングを解説いたしました。全てはここから始まると言って過言ではないチューニング。正しい知識を持ってベースライフを楽しんでください!

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