アンサンブルの中で重要な役割を担うベース。「楽曲のボトムを支える」「コードのルートを支える」など縁の下の力持ちとしての役割は、実際に演奏をしてみるとその魅力に取り憑かれる人も多いでしょう。
さて、世の中にはいろんなジャンルの音楽が存在します。ロックやポップス、クラシックやジャズ、挙げればキリがありません。人の数だけ音楽は存在し、人の数だけ趣味趣向が存在します。また人の趣味趣向や価値観は一定に留まるものでは無く移ろいでゆくものでもあります。
今回はエレキベースを始められた方が「こんな曲弾けるようになりたい」というリクエストの多い曲を、原曲より少し簡略化したパターンで解説をしていきます。原曲のフレーズをコピーしようという目的ではなく、触りの部分のみとなりますので予めご了承ください。
もくじ
Official髭男dismは日本のポップバンドで4人組編成のバンド、通称「ヒゲダン」です。メンバー構成は、藤原聡(ボーカル、キーボード)、小笹大輔(ギター)、楢﨑誠(ベース)、松浦匡希(ドラム)の4名です。
「ノーダウト」は、2018年に発売されたOfficial髭男dismのファーストシングルです。月9ドラマ主題歌にも起用されました。
軽快なリズムと印象的なボーカル。メロディーやフレーズ、全てがポップでキャッチーな楽曲です。
シンセベースとエレキベースが使われているような印象を受けます。フレーズは派手に動き回るものではなく、一定の決まったフレーズでドシンと構えるような印象のフレーズですね。
※こちらの譜面もご利用くださいませ。
特筆すべきはイントロのキメの箇所です。ここが決まればあとはうまくいく、といっても過言ではないくらい大事な箇所です。フレーズは1弦の4フレット目から2フレット目まで半音ずつ下降し、弦をまたぎ、2弦の4フレット目から2フレット目まで。3弦の開放弦を鳴らしたあと2弦の2フレット目までがひとくくりです。この箇所は4→3→2 4→3→2 0→2 と分解して捉えてみるとわかりやすいかもしれません。イントロのキメが終わったら、Aメロでも使われているリフのパートです。この曲のベースフレーズは全般、このリフが使われています。
コード進行は「Bm Em A7 D」という進行です。ドラムのバスドラムと意識を合わせて演奏するようにしましょう。コードのDの箇所について、DEMO演奏では少し音が伸びた感じで演奏していますが、実際はスタッカート気味に演奏するほうが良いです。基本的には、このAパートは全てこのフレーズで進行します。フレーズに慣れてきたら原曲に合わせて演奏してみましょう。同じフレーズを淡々と弾き続けることもベーシストの役割のときもあります。基本的にはベーシストは、ボーカルやギター、鍵盤などのパートを下から支える役割の楽器です。「派手さは不要」という人もいるくらい、ベーシストは地道にコツコツと、という演奏が求められる場面もあります。この曲でも、同じフレーズがループされますが、こういうフレーズを心地よいと感じられるようになるとベーシスト脳になったと言えるでしょう。
永遠と続くかのようなフレーズが一転、曲調が少し変わるのがBメロパートです。ドラムが奏でるリズムは基本的には変わりませんが、コード進行がかわります。「G F♯ Bm E7」という進行になります。解説動画では、あえてこの箇所を場面展開したかのような意識を持って演奏しましょう、と解説しています。実は原曲のベースフレーズは、AパートもBパートもベースのリズムは変わっていません。コードは変わっていますがフレーズは変わっていないのです。原曲に合わせてベースを弾くだけなら、音を切ったり伸ばしたりはAパートもBパートも同じにしても問題ありませんが、例えばバンドなどで演奏する場合は、パート毎にどのようなアレンジをしていくのかをメンバーと議論しながら形にしていけると良いですね。
今回の記事に添付した譜面には「A’」というパートがあります。このパートは「A」パートとまったく同じベースフレーズとなっています。原曲ではこの「A’」パートのあとに2コーラス目、すなわち2番目の歌詞に移行しますので、「A’」パートはブリッジ(橋渡し)的なパートと言えるでしょう。フレーズはAメロと同じく、音はスタッカート気味に演奏するとノリが出てきます。なお、スタッカートの仕方は、音を短くしたいときに押さえている弦を押さえるのをやめる、というモーションで音が途切れます。この辺は実際に演奏できる人の手や指を良く見て真似るのが一番はやくコツをつかめるようになるでしょう。
今回の解説動画はいかがでしたでしょうか?少しハードルが高い曲でも、分解してコツコツと練習をしていけば弾けるようになれる期待が持てたのなら幸いです。楽器上達は独学でも出来ないことはありませんが、やはりマンツーマンでレッスンをしていくほうがあっという間です、
そこでご紹介するのは、EYS音楽教室です。EYS音楽教室は「Enjoy Your Sound」の頭文字が付けられている音楽教室で、言葉のとおり、音楽を楽しんでもらうことを第一に考えた音楽教室です。
楽器レッスンや楽器のお稽古とは、何だか厳しいイメージを持ってる方も多いかと思います。楽器を弾けるようになるために、音楽知識や音楽理論を半ば押し付けのような形で提供しているところもあるのかもしれません。
EYS音楽教室では、第一に「音楽を楽しんでもらう」というところに主眼を置いてますので、生徒さん一人ひとりに提供されるレッスン内容も講師と生徒さんとで一緒にカリキュラムを作るスタイルとなっています。楽器を気軽に楽しみたいというニーズも、楽器演奏でプロミュージシャンを目指したいというニーズにも、どちらにも対応できるのが特徴です。
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今回の課題曲である「ノーダウト」も、EYS音楽教室にて、もっと掘り下げたレクチャーを受けることができます。ご興味がありましたら、まずは無料の体験レッスンに申し込んでみましょう。
今回はOfficial髭男dismの「ノーダウト」の弾き方について解説いたしました。
楽器の上達で大事なことは「焦らないこと」と「楽しむこと」だと思います。弾けるようになるためには相応の時間は掛かるものです。弾けるようにならない、と落ち込んでしまうより、どうしたら楽しんで楽器演奏ができるかにフォーカスするほうが心も健全に音楽を楽しんでいけるでしょう。
音楽と楽器が常にあなたのそばにありますように。