バンドにはパートごとに楽器の特性やプレイヤーの性格があり、バンド活動にはドラマが満載です!この企画では、バンドマンならでは“あるある”エピソードを「ボーカル」「ギター」「ベース」「ドラム」のパートごとにご紹介します。くすっと笑えるエピソードあり、ギターが上達するヒントもあり!?
「ボーカル」に続いて、今回は華やかな存在感を放つ「ギター」です!
もくじ
憧れのギターを初めて手にしたとき、まずはコードを覚えるところからスタートする人も多いと思います。
コードの押さえ方が説明された本を読みながら、まずは「C」…ふむふむ、続いて「D」…ふむふむ、「E」…お、これは結構簡単。それでは「F」……あれ……え?……ん??なんだこの指の形、全然押さえられない…かろうじて押さえられても、音が全く鳴らない!
というわけで、3日目くらいで早くも挫折。これが、俗に言う「Fの壁」です。
ギタリストあるあるというよりも、ギター諦めた人あるあるかもしれませんね。汗
練習すればするほど、弦が指に食い込んで痛い…でも意外と指は切れません。というか、切れることはほぼないのでご安心を!
Fの壁を乗り越えることが、ギタリストの最初の試練。自分だけじゃないと分かれば、きっと頑張れる…はず!
コードを弾いたり、歌を引き立てるようなフレーズを弾いたり、間奏ではソロを弾いて主役になったり、さまざまな役をこなすギタリストは、いろいろな音色を使い分ける必要があり、徐々に音へのこだわりが強くなっていきます。
その結果、ギターやエフェクターをたくさん持っていたり、巨大なアンプまで所有する、楽器&機材マニアになりがちです。
さらにそれが発展して、レコーディングできる環境を自宅で整えている人もいたり。このようなギタリストがバンド内にいると、メンバーはとても助かります。
音にこだわる機材マニアのギタリスト。バンドのリハーサルにも多くの機材を持ち込むので、セッティングから時間がかかりがち…。
中にはアンプを持参してスタジオに運び込む人もいて、準備だけで1時間使っちゃうなんてことも!
この時もっとも暇を持て余すのがセッティングの少ないボーカルであることは言うまでもありません。
うまいギタリストって、どんなに難しいフレーズだとしても、簡単そうに弾くのが不思議。
右手も左手も無駄な動きが少ないから簡単そうに見えるわけですが、それに加えて表情も涼しげだったりすると、焦るのはギターを始めたばかりの初心者たち。
「あの人があんなに簡単そうに弾いてるフレーズが、俺にはまったく弾けない。。。」…そんなふうに落ち込むべからず!
涼しい顔で演奏するギタリストだけではありません。逆に感情むき出しで演奏するギタリストも多いですよね。
ギターソロでは瞳を閉じて自分自身のプレイに酔いしれるかのような表情を浮かべる人も。
‟顔で弾く”と、弦を「キュイ〜〜ン♪」と指でチョーキングさせるだけでもやたらとカッコよく見えたりします。
ちなみにこの表情についてギタリストに聞いてみると、ほぼ100%の人が「無意識」と答えます。
心と体、楽器が一体になっている証拠ですね。
楽器屋さんのフロアから聞こえてくる、ギタリストが楽器を試奏するフレーズはどうしていつもあんなにブルージーなのでしょう?
ロック、ファンク、メタル、ジャズ、レゲエなどなど、音楽ジャンルの中で各々得意・不得意がありますが、ブルースはギタリスト全員のDNAとして共通しているジャンルなのかもしれないと思う瞬間です。
ギタリストが何気無くギターを抱えた時、最初に押さえるコードって、その人によってだいたい決まっています。
シンプルにCメジャーだったり、哀愁たっぷりのAアドナインスだったり、無意識で弾くコードには、その人が影響を受けたアーティストや好きな音楽ジャンルが垣間見えて意外と面白いんです。
ライブ中に曲によってギターを持ち替えることは、特に機材マニアのギタリストにとっては憧れの瞬間。逆に1本のギターで貫くことを美学とする人もいますが、プロのミュージシャンになると、1回のライブで何本ものギターを交換することも。
その中でも、エレキギターからアコースティックギターに持ち替えると、テクニックや守備範囲の幅を感じて妙に魅力的に見えるんです。アコースティックギターを持った時だけ椅子に腰掛けて、奏法もピックから指に変わったりすると、さらにグッときます!
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機材マニアのギタリストはバンドサウンドにも大きな影響を与える存在。
バンドメンバーはギタリストのこだわりを尊重し、リハーサルのセッティングも手伝ってあげましょう(笑)。
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