お子さんにピアノなど楽器を習わせているママのお悩みに答えていく不定期連載です。第一回は、多くのママが悩んでいる「毎日練習をさせるにはどうしたらいいの!?」です。
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2児の母でもあるライターが、ピアノ講師であり3人の男の子を持つママでもある溝井花代子先生に、話をお聞きしました。まずは先生のプロフィールをご紹介。
溝井 花代子(みぞい かよこ)さん
幼少期より、個人の教室にてピアノを習い始める。茨城県立水戸第三高等学校の音楽科を卒業後、東京音楽大学音楽科音楽教育専攻を卒業。大学在学中より個人でピアノの講師として活動を始め、その傍らでバーやレストランで演奏も行う。結婚後は夫の転勤に伴い、各地でピアノを教えている。3人の男の子のママでもある。
ライターN:花代子先生、今日はよろしくお願いします!
花代子先生:何でも聞いてくださいね~。
もくじ
ライターN:では早速。子どもを毎日、かつ自発的に楽器の練習をするようにさせるには、どうしたらいいか教えてください。今回は、子どもの定義を幼児にしてお話しください!
花代子先生:えーと。ちゃんとやらなくていいんじゃない?
ライターN:えっ。まさかの!?
花代子先生:(笑)。毎日練習するべきなのは確かです。私はピアノが専門なのでピアノのことでお話しますが、確かに毎日練習しないと腕が落ちます。発展途上の場合は、なかなか上達しません。でも音楽に関わらず、子どもは基本的に「ちゃんとできない」のが当たり前だと思うんです。成長途中で、色々なことをきちんとできるように習得している段階ですよね。
ライターN:確かに。
花代子先生:大人は、つい相手に自分と同レベルのことを求めがちだけど、それって無理でしょう?だから、子どもがちゃんとできるようになるまで、大人も多くを求めないこと(キッパリ)。
ライターN:というと、つまり…?
花代子先生: 特にピアノのレッスンに通いはじめた子に対しては、完璧を求めたらだめですよ。ただし、導入期というのはとっても大切だから、楽しく弾けるような働きかけはしないといけませんよ。でも、繰り返しになるけれど、大人が考える「完璧さ」は求めないこと。
ライターN:心が痛いです、無意識のうちに完璧を求めてしまっているかもしれません。。。
花代子先生: しかも子どもは、その日のテンション、コンディションによって、練習に対する姿勢がガラリと変わります。毎日同じに「合わせる」ことは、すごく難しい。だから保護者の方は、その子なりのスイッチを見つけて押してあげるだけにしてください。
ライターN:やる気スイッチってやつですね。
花代子先生: そうです。そして保護者の方は、ホメ専で! 褒めるだけでいいです、指導するのは講師の役割なので、家での練習は楽しく続けることだけを考えてください。繰り返しますよ、親は先生じゃないですからね。
ライターN:本当ですね。
花代子先生:毎日練習するのが難しい子でも、とにかく「毎日ピアノを開いてね」それだけは言っています。年齢にもよりますが、練習で褒めるところが見つからなければ、「毎日椅子に座れたね!」とか「ピアノにちゃんと手がおけたね!」とかでもいいんです。
以前、生徒さんで「すぐ速いスピードで弾いてしまう子」がいて、その子のお母さんが悩んでいたんですね。そんな子は「速弾きのプロじゃない!」って言ってあげてくださいって言いましたよ(笑)。
ライターN:確かに子どもって、親から褒められるとうれしいですもんね。
ライターN:ちなみに、どうやって練習するくせをつけたらよいでしょうか?
花代子先生:そこは習慣づけするといいですね。子どもも身体で覚えますから。例えば幼稚園から帰ってきたらすぐ、おやつを食べる前とか決めるとよいと思います。すべての物事にも通じますが、ルールを守る習慣はつけましょう。
ライターN:理想ですよね。でも、それでも練習しない場合は、どうしたらよいでしょうか?
花代子先生: 具体的で分かりやすい練習時間を、かつ、無理のない設定をして提案してみてください。
ライターN:例えば?
花代子先生:「ママは洗濯物たたむから、その間にピアノ弾いていてくれる?」とか、お風呂にお湯をはるスイッチを入れたタイミングで「お風呂に入るまでだけ練習してみようか?」とかですね。
「ママが〇〇している間」という提案は効果的ですよ。親がそばにずっといるプレッシャーはないけれど、放っておいているわけではない=あなたを気にしているよ、というサインにもなり子どもも安心しますから。
ライターN:子どもは、やっぱりママからの承認欲求がある、と。
花代子先生: 放任しているようで、そうではないことがポイントです。
ライターN:でも、ピアノを弾く音が聞こえてきて「あーそうじゃないっ!」とかイラついてしまうんですよね。。。
花代子先生: みんなそうです(笑)。だからね、そういう場合は見ない方がいい!聴かない方がいい!
ライターN:(笑)
花代子先生: 練習したという事実には変わりないから、それで十分です。その結果、次のレッスンで上手にできるかどうかは、自分が分かるわけです。もっと上手になりたいと思うようになれば、後は子どもが自分で練習するようになりますから。
だから、その習慣づけのお手伝いをしてあげるんです。もちろん、練習を始めたばかりの幼児の場合は、放任ではなくつきっきりでピアノのふたを開ける、イスに座る、鍵盤に手を置いてみる、その動作を一緒にすることは必要ですけどね。
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なるほど、ありがとうございました! 世の中のお母さん方、やはり「見守る」がキーワードのようです。最初の習い事がピアノという子も多く、毎日練習するということに慣れていなくて当たり前。保護者も辛抱強く待つ、付き合うことが必要のようですね。あとはピアノが楽しくなり、自発的に練習することを期待しましょう!
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