もくじ
アカペラの曲はたくさんありますが、好きなアーティストとなると、断然好みが分かれます。ジャンルにもよると思いますが、醍醐味が違うのでしょう。でも、初めて聴く人には、どのジャンルの、どんなアーティストが良いのでしょうか。
これも好みと言うことにはなりますが、YouTubeなどで検索しても、今一つ絞り切らないのではないでしょうか?曲から入るのも方法ですが、有名な曲ならば、多数のアーティストがカバーしていますし、時代も違います。そこで、お気に入りの声を見つけるのに、お役立ちなポイントをご説明しましょう。
アカペラと言えば、声の饗宴。一番いいのは、コーラスアレンジです。基本的に、ハーモニーのある曲がほとんどですが、デュエットでもソロでも、アカペラで歌う曲はあります。
合唱曲などを思い浮かべて頂ければイメージが沸くと思いますが、和音には共鳴する音階があり、例えば、ド、ミ、ソと言う、3度ずつ離れた三つの音を一変にピアノなどで抑えると、気持ちの良い和音が聴こえます。こういった、耳障りの良いハーモニーが素直に心を打ちますね。
また、ジャズのように、隣りあわせの音が不協和音としてわざと入っていて、そこから綺麗なハーモニーに展開する曲もあります。すいったハーモニーの妙に、歌う人の持っている声の味が加わって「饗宴」は起こってくるのです。
男声、女声、混声、児童合唱など、あなたはどの声のハーモニーがお好きでしょうか?
それから、リズムも大切です。これは、もう、ジャズに限りますね。
スイングと言うリズムがあり、楽器でも歌でも、これがなければジャズじゃない!とまで言われいるリズムですが、ジャズのアカペラでは、スキャットと言う「ル」とか「ダバダ」とか、言葉ではない子音で歌う形式でハモリます。属音、いわゆる「セブン」と言われる展開音なども、沢山入って、多様なハーモニーの変化を楽しめます。
また、もともと合唱曲など多人数で歌うものでもアカペラはあります。クラシックの曲ではありますが、音の厚みがオーケストラのように聴こえるハーモニーもあり、声の幅の広さに感動します。また、それだけ人数がいると、会場にも良く響くので、大きな会場でダイナミックに聴いてみるのもおすすめです。
リズムが変容するアカペラの曲は、楽しいし、それだけで声と言うものがどれだけ表現方法を持っているか、驚愕することもありますが、ソロでしっとりと歌い上げるアカペラも感動します。
やはりスローな曲や、讃美歌などが多いですが、それこそ綺麗な声の響きだけが会場に共鳴し、神様と繋がっていると感動する時もあります。
声は様々で、ソロで歌う場合は、その歌手の声しかありませんから、本当に好みにはなりますが、大まかに女声や少女、少年のソロ曲が人気があるように思います。少女であっても、少年であっても、変声期はあります。少年の方が如実ですから、少女にはないかと思うからもいらっしゃるかもしれませんが、声帯も同じように加齢していきますので、年代が上がれば声が変わっていきます。
そして、そのまだ大人にならない声で、アカペラを歌うとやはり得も言われぬ美しさや清さを感じ、感動します。
少し特殊なジャンルですが、「ヨーデル」と言って、声を裏返しながら歌う、スイスの民謡がありますが、こういった曲も、無伴奏で歌われることが多いです。声自体を良く聴かせる必要があったのでしょう。
ただ、恐らくソロの場合は、無伴奏でのみ歌うには無理があるかもしれません。ハーモニーを創れないので、展開がないからです。
しかし、時にアルバムなどで、アカペラで歌っている歌手もいますから、探してみるとよいでしょう。
ジャズやポップスのアカペラも楽しいのですが、やはりゴスペルや讃美歌には特別なエネルギーを感じます。
アカペラの語源は「a Capella」と言って、「教会風に」と言う意味があります。元々は、教会で神様を賛美するために、聖句を歌っていたものですから、こういう名前がつきました。讃美歌は天井が高く創られていて、声や楽器の響きが上に上がるようになっています。それは、その響きをマイクの代わりにして、天上の神様へ、祈りが届くように設計されているのです。
そういう意味で、讃美歌やグレゴリオ聖歌は、まさにアカペラの原点ともいえるでしょう。クリスマスなど、教会へ行かれる際には、そんなことも感じながら讃美歌を歌うのも良いかと思います。
また、ゴスペルも同じく神様を賛美するための曲ですが、こちらは「黒人霊歌」を受けた大衆讃美歌と言われています。奴隷として連れてこられた黒人たちの労苦や憤怒を神に訴えたのが「黒人霊歌」ですが、その影響を受けているためやはり黒人の音楽と言わることもあります。
ゴスペルは、司式者が先導して言葉を繰り返しながら歌っていく形式です。そして、大きく身体を動かしながら軽快に歌い上げるのが特徴ですが、その祈りのパワーが強ければ強いほど、無限のエネルギーが出てくる、なんとも壮大な祈りの歌です。身体全部を使って、声を張り上げるダイナミックなアカペラです。
女声一人、男声4人の混声アカペラ・グループ。エレクトリックなサウンドで、Perfumeのカヴァーも歌っています。しかし、5人ともがアーティストとしてのレベルが高いこともそうですが、ヴィジュアル物楽しめるグループ。ヴォイパが堪能できる曲満載です!
男声二人、女声二人の混声グループ。1992年結成ということで、そのキャリアに相応しい高い音楽性と洗練されたハーモニー、抜群のチームワークによる親しみやすいライブステージは幅広い年齢層に支持されています。
面白いのは、各メンバーが管楽器奏者としても活動していると言うこと。NHK教育テレビ「シャキーン!」やドラマ化・映画化され話題となった「妖怪人間ベム」ではコーラスと楽器演奏を担当しています。
女声二人、男声三人の混声グループ。highlineの魅力は、なんといってもハーモニー力。当たり前だと言われそうですが、かなりハイレベルです。そして、オーソドックスなナンバーを歌うのも、初心者には馴染みやすいグループでしょう。
ブラジルのアカペラグループ、Sambaranda。女声二人と男声4人の混声グループです。ヴァイポもありで、オーソドックスなスキャットを軽快に歌います。意外と安定感のあるサウンドです。ブラジルの雰囲気も楽しめる曲もありです。
女声3人、男声4人。器楽も扱う老舗のグループです。1963年にデビューしたスウィングルズはボーカル音楽の境界を押し広げてきました。アカペラ音楽がこれまで以上に人気を博している時代に、スウィングルズは匠として認められています。ジャズに限らず、クラシックやポップス、あらゆる音楽に挑戦し、歴史を作り続けています。
女声二人、男声6人のアカペラ・グループ「VOCES8」。典型的なクラシックの発声法でジャンルを限らず歌っているグループですが、響きを重視した声の出し方ですので、教会や響きのあるコンサートホールなどで歌うことで、この映像のようなきれいな響きが堪能できます。和声のアレンジも完璧です。
男声6人のアカペラグループ。1968年に主にケンブリッジ大学の学生6人(内1名はオックスフォード大学)により結成され、40年以上にわたり活動を続けているア・カペラグループとしては草分け的な存在。
少年ばかりのコーラスグループ「Libera」。ボーイズコーラス独特の透明感のある響きで、癒しのハーモニーを披露しています。声域としては女声が近いので、女声合唱として、彼らの曲を歌ってみるのもいいでしょう。その際は、やはりノンビブラートで歌いたいものです。
動画を観たり、サークルで仲間同士で声を聴きあって練習しても、何か物足らない。もしかしたら、ワンランク上を目指したくなっているのかもしれません。
そういう気持ちが出てきたら、やはり専門家のレッスンも考えてみるのはいかがでしょうか。そこで、おススメしたいのが、EYS音楽教室です。その理由をご説明しましょう。
EYS音楽教室では、各ジャンルのコースに対して「体験レッスン」が用意されています。申し込みの際に、都合の良い日にちや時間を指定できますし、例えば楽器のコースだと、その楽器レンタルでき、しかも、入学が決まったらプレゼントされるという嬉しい特典まで!
そんな大盤振る舞いは、単なるサービスではできません。そこにEYSの真面目な気持ちがあるのです。楽器が買えないということで、「好き」と言う気持ちを諦めるならば、あげてしまおう。そんな志です。そして、思い切って扉を開けてほしいと願っているのです。アカペラ・コースに楽器はありませんが、気持ちは同じ。「好きだから上手くなりたい」と言う気持ちを抱き続けることができるのが、EYS音楽教室なのです。
成功したアーティストの動画などを観ていると、アーティストの実力以上にアカペラが大好き!歌っていて楽しくてしょうがない!と言う気持ちが見えてきます。長寿グループが多いのも、アカペラならではですね。ずっとずっとハーモニーで繋がるものがあるのでしょう。この記事を読んだあなたの心にも、ハーモニーが流れ出すと良いですね。きっと幸せな音楽が奏でられることでしょう。