【初心者のためのアカペラ入門】練習方法からおすすめの練習曲など網羅解説!
投稿者 :ミュージックレッスンラボ編集部
もくじ
ご存知かとは思いますが、まずは「アカペラ」について簡単に説明すると、「伴奏なしで歌うこと」を指しています。
基本は、何人かが集まって、ハーモニーを堪能するジャンルです。しかし、ポップスやジャズ、讃美歌までも、無伴奏で歌う曲は意外と幅広くあるのです。ここでは、まずは、「アカペラ」そのものについて説明していきましょう。
アカペラは、イタリア語の「a cappella(ア カペッラ)」が元々の単語で、「礼拝堂風に」と言う意味です。「capella」と言うのが礼拝堂のこと。元々は、9世紀から10世紀頃のキリスト教会の礼拝で、神を賛美するために創られた宗教曲の様式でした。グレゴリオ聖歌など、ご存じの方もいらっしゃるでしょう。
実は、必ずしも無伴奏ではなかったのですが、古い時代の楽譜は音符のみ書かれているものが多かったため、無伴奏のイメージが出来たのではないかと言われています。さらに、そのイメージが独り歩きし、無伴奏の歌唱曲全般を「アカペラ」と呼ぶようになりました。
前述しましたように、基本は「無伴奏の歌唱」をアカペラと呼びますから、そういう意味では。ノー・ジャンルです。ジャンルと言うよりは、「様式」と説明した方が、わかりやすいでしょう。
アカペラは、正に「声の魅力」を存分に楽しめるジャンルです。男声のみ、女声のみ、混声、児童合唱、どれも魅力的ですが、響きを作りやすい声の方がハーモニーが共鳴しやすく綺麗です。
例えば、ノンビブラートと言って、声の響きのみで歌う方法がありますが、そういった金管楽器のような声はアカペラの効力を発揮できるでしょう。
どんな声でアカペラを楽しむかは、当然のことながら、自分の声をを良く知ることです。性別もそうですが、響きあう声の仲間を見つけることが大切です。
年齢が様々でも、声は合わせることができます。歌が好きな人たちを集めて、声を合わせてみましょう。最初の一歩はそこからです。
基本的に、無伴奏で歌う曲をアカペラと言いますから、一人でもアカペラは歌うことができます。しかし、声の魅力を楽しむなら、ハモらなきゃ!出来れば4人くらいで声を合わせてみると楽しみも倍増します。
ハーモニーの厚みを楽しみたいなら、20人以上で合唱することをお勧めします。指揮者に指導してもらうことが必要ですが、壮大なハーモニーに感動すること請け合いです。
あっしー (著, 編集)
ドレミ楽譜出版社 1980円
本書はアカペラの練習方法、楽譜の作り方、ボイパの知識等、アカペラに必要な基礎知識を詰め込んだ定番書です。付属しているCDにはアカペラ実演が収録されており、すぐにイメージがつかめるのも嬉しいですね。
前野 コトブキ (イラスト), 青山 しおり (その他), 八文字 裕紀 (その他)
ドレミ楽譜出版社 1540円
アカペラ初心者でも、仲間達と楽しくハーモニーを奏でたい!
ストリートやアフター5などで、是非チャレンジしてみて欲しい楽曲を収載した一品です。
いとう たつこ (著, 編集)
ドレミ楽譜出版社 1540円
クラシックの名曲をアカペラに編曲した曲集です。
言葉でなく、子音と母音の組み合わせのスキャット唱法により、器楽曲の美しい旋律を歌唱表現できるようにしました。アカペラとスキャットの持つそれぞれの魅力を存分に味わえる曲集です。
編曲: 大田 桜子
ヤマハミュージックメディア 1870円
クラシック曲から童謡・唱歌、ミュージカル、シャンソンなど多彩なジャンルの名曲がそろっています。女声のアカペラ・コーラスと言うことで、優しい声音を生かしてコンサートや結婚式、パーティなどで少人数でも盛り上がりましょう。やさしいアカペラコーラス曲集です。
木下 牧子 (著)
音友出版社 1320円
作曲家の木下牧子さんのオリジナル・アカペラ合唱曲集です。少年少女・中学生・高校生・一般合唱団と幅広い対象年齢に合わせた、素直な言葉を優しいメロディで歌える素敵な曲集です。
参考記事(さらに詳しく知りたい方はこちら)
【アカペラの楽譜10選】上達するなら手元置きたいお進め曲集をご紹介
アカペラを楽しむには、一人では難しいものです。かといって、周りを見回しても、なかなか同志に会えないかも。やはり一番簡単なのは、サークルを見つけて入会することですよね。
どうせやるなら、できるだけ長く楽しくサークルも続けたい。どうしたら自分にあった、サークルを見つけることができるでしょうか。
サークルは、基本的に「同じものが好き」という人の集まりです。しかしながら、人間が二人集まると、意見が食い違うことも起こりえます。せっかく入ったのに、あまり仲良くなれないまま抜けるのも気持ちよいものではありません。なので、やはり情報収集は大切ですね。
そういう意味では、ほとんどのサークルが「体験練習」と言うことをやっています。一度、一緒に練習してみて、雰囲気や扱っている曲などを知ることが出来るというお勧めのプランです。これなら、安心してサークルを選べますね。
参考記事(さらに詳しく知りたい方はこちら)
【決定版】アカペラサークルに入る場合のメリットや注意点〜選び方などをご紹介
そうはいっても、サークルだと仲間同士で練習するのみで、客観的なアドバイスは受けられないかも。もうワンランク上を目指すなら、プロの指導を受けてみても良いでしょう。そこで、お勧めするのがEYS音楽教室です。
EYS音楽教室には「アカペラ」についての専門のコースがあります。通常の音楽教室ですと、「ボーカル」のでコースが設定され、その中で「アカペラ」と言うジャンルとしてレッスンを受けますが、「アカペラ」コースだけで、「リード、コーラス、ベース、ボイパ 」などのパートが別れ、それぞれ専門の講師がついて本格的なレッスンが可能です。
自分にあったサウンドを見つけるだけでなく、仲間を募ってコンサートも開けます。人前で披露することで、上達することも沢山ありますね。ぜひ、あなたも一歩上のレッスンを受けてみませんか?
色んなミュージシャンがカバーしている、米津玄師の名曲「パプリカ」の混声のアカペラ・カバー。曲が良いこともありますが、基本的なリードボーカル、テナー、ベースと言う形で伴奏の部分もベースが声で作っています。画像も綺麗で透明感のあるリード・ボーカルがおすすめです。
今話題のアカペラグループ「Pentatonix」。メイン・ボーカルの女声と、男声の混声ですが、「ボイスパーカッション」と言うポジションが入っています。これは、リズムを刻むパートで、まず声でパーカッションの音を鳴らせるようになることが必須。曲全体のイメージを支える醍醐味が楽しめます。
お馴染み「ゴスペラーズ」のアカペラ・ヴァージョンです。5人組の男声で、基本的なパートを分けて、しっかりと歌唱を聴かせています。同じ性別の声が集まると、やはりコーラスに安定感が出てきますね。バンドと一緒に歌うとダイナミックスが加味され、それも楽しく聴けると思います。
女声二人、男声6人のアカペラ・グループ「VOCES8」。典型的なクラシックの発声法でジャンルを限らず歌っているグループですが、響きを重視した声の出し方ですので、教会や響きのあるコンサートホールなどで歌うことで、この映像のようなきれいな響きが堪能できます。
20人以上の混声合唱団のアカペラです。「Agnus Dei」と言うのは宗教曲に使われるオーソドックスな曲名で「神の子羊」と言う意味です。宗教曲は天上の高い教会で、神を賛美するためにのみ作曲されました。伴奏を必要としない曲が多くありますが、基本は和声の響きがマイクの役割をしています。多い人数で声を合わせて一つの言葉を唱えるのです。
こちらは少年合唱のグループ「Libera」。恐らく声変わり前の少年たちでしょうから、年齢の上限があります。
ウイーン少年合唱団など、男児の変声期前の声は独特の響きがあります。一時だけの宝物と言う意味では珍重されることもありますが、こういった声を使うのも、やはり教会での賛美が目的でした。女性が不浄と言われていた時代です。透明感のあるハーモニーが会堂に響くことを想像しながら聴いてみてください。
アカペラは基本声の魅力を聴かせるジャンルなので、実は一人ではあまり歌われません。グループで聴いた方が、ハーモニーを楽しめるからかもしれません。
しかし、もともと教会音楽が発祥のアカペラですから、当然一人で歌うこともありました。
ここではヘイリーの気持ちの良い声と言葉を堪能できます。
アカペラの原点である、グレゴリオ聖歌です。
女子禁制だった修道院で毎日のように賛美されています。基本、こういった賛美のために使う曲には「司式」と「応答」と言う形があり、この曲もソロで歌う「司式」に多声で歌う「応答」で質問と答えという賛美の仕方をしています。昨今は、ストレス解消の音楽としても聴かれていますよね。
典型的なスイングのアカペラ・バージョン。やはりジャズはアカペラの醍醐味でしょう。何より、面白いリズムと、属音と言われる、ハモらない和声がたっぷり入っていて、不協和音の楽しさも味わえます。指をならしながら、身体中から楽しめるジャズ・スイングは一度は試してみたい曲ですよね。
こちらも混声のアカペラ・グループ「DCapella」のディズニーメドレー。ダンスもあり、観ているだけでも楽しいですが、「メドレー」もアカペラの醍醐味。色んな曲を続けて歌っていく形式ですが、和声の変化も声が表現するので、ダンスも含めて音楽感が広がります。
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【2020最新】アカペラのおすすめ練習曲をジャンル別に徹底解説!
アカペラ制作簡単3ステップである、「レイアウトを選択」、「動画の撮影」、「作品を共有」が網羅され、iPhoneでもAndroidでも利用可能です。1分の録音までは無料、有料ですと、さらにコンテンツが充実してきます。
ダウンロードは以下から。
https://apps.apple.com/
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【アカペラにおすすめ&必携のアプリ5選】便利なアイテムを使いこなして上達しよう!
80年代のヒット曲「バードランド」でお馴染みの男女混合4人組。完璧なハーモニーと軽快なオリジナルが最高のバンドです。
50年代にデビューした日本の男声コーラスグループの先駆け。今は解散なさっていますが、この当時にジャズやポップス、はたまた童謡まで。お茶の間の人気者でした。
やはり最近の一押しはPentatonixです。サウンドやアレンジももエレクトリックで面白いのと、それぞれが聴き心地良い声を持っていると思います。讃美歌でも歌えそうな柔らかさというか。ノリの良いサウンドで声の魅力も楽しめます。ヴィジュアルも一押しですね。
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初心者こそ参考にしてほしいアカペラのおすすめ歌手・アーティスト9選を徹底解説!
駆け足で「アカペラ」のご紹介をしてきましたがいかがでしたでしょうか?アカペラは声がそろえばその場で歌いだせるのが魅力。
下手だからとか、音痴だからとか気にせずに、気持ちと声がぴったりのメンバーを見つけてぜひ楽しんでみてくださいね!