音楽系の習い事の中でも、人気が高い“バイオリン”。これがビシッと弾けるとカッコイイですよね。そんなバイオリンと同じような形の弦楽器として、ヴィオラ、チェロ、コントラバスがあります。この4つの違いは何でしょうか?
今回は、4つの弦楽器の大きさや音色、用途の違いを解説します。
もくじ
「バイオリン(ヴァイオリン)」は、バイオリン属の楽器の中で最も小さく、最も高音域を出す楽器。全長は約60cm、胴部の長さはおよそ35cm、重量は個体差があり300~600gほどです。オーケストラや四重奏など、クラシックの場面で活躍しているのをよく見かけますよね。
その一方で、東欧・アイルランド・アメリカでは民族音楽のシーンで「フィドル」として使われることもあります。バイオリンもフィドルも同じ楽器ですが、いわゆるクラシック曲の場面ではバイオリン、マンドリンなどと共にカントリーミュージックを奏でる場合はフィドルと呼ばれます。
クラシックの場面では正確性や音色が求められるバイオリンですが、「フィドル」としてのバイオリン演奏には、“ノリ”や演奏者の“個性”が求められます。
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初心者向けの解説記事:
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「ヴィオラ」もバイオリン属の一種。楽器だけをパッと見ると、ヴィオラかバイオリンかわかりづらいですよね。楽器によって違いはあるものの、全体の長さがバイオリンよりも10cmほど長く、一回り大きいサイズとなっています。
ヴィオラもバイオリンと同じく、クラシックの場面で活躍する楽器です。バイオリンよりも音域がやや低く、周りの楽器の音を引き立てる重要な役割を果たします。一説によると、人間の声に一番近い音域なのだとか! そのせいか、とても聴き心地の良い音色なんです。
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「チェロ」もバイオリン・ヴィオラと同じバイオリン属の楽器の一種で、構造はほぼ同じです。そして低い音を出すために全体的に大きく、特に厚みが増しています。全体は約120cm、重量は3.5kgほど。
バイオリンやヴィオラのように顎で挟んで演奏できる大きさではないので、エンドピンと呼ばれる棒を床に立てて演奏します。楽器が大きくなれば、“弓”もその分長くなりそうな気がしますが、長さに関しては逆に短くなっています。
オーケストラでももちろん活躍するチェロ。弦楽四重奏、弦楽五重奏、ピアノ三重奏(ピアノ、バイオリン、チェロ)といった重奏の中では低音部を受け持ちます。独奏楽器として、チェロ協奏曲(チェロ・コンチェルト)やチェロソナタが演奏される場面も。
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バイオリンをそのまま大きくしたような「コントラバス」……ですが、コントラバスは「ヴィオローネ」というヨーロッパの古楽器が直接の祖先。そのため、ヴィオール属とする考えかたもあります。全長は約170~200cm程度と、かなり長め。立って演奏する場合が多いのですが、交響曲などの長い曲を弾く時には高めの椅子を使うことも。大きいのでものすごく重そうに見えますが、重さは10~15kg。
今回紹介した他の弦楽器は4弦ですが、コントラバスのみ4弦と5弦があります。弦の数が少ないと明るい音になり、反対に増えると簡単に言えば暗めの音になります。
シブい低音が特徴のコントラバスは、クラシックでの使用はもちろん、ジャズや吹奏楽、ロックバンドでも活躍しています。その用途によって「ウッドベース」「弦バス」「アップライトベース」など、呼び方もさまざまです。
弓で演奏するだけではなく、弦を指で弾く「ピチカート」や弦を引っ張って叩く「スラップ奏法」を使うことも多く、見ているだけでもカッコイイですよ♪
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今回は、バイオリン・ヴィオラ・チェロ・コントラバスの4つの違いを解説しました。どの楽器の音色が好きでしたか? テレビやラジオから聞こえてくる弦楽器の音に耳を澄まし、「これはどの楽器かな?」と考えてみるのもおもしろいですよ♪
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もちろん、今回ご紹介したバイオリン・ヴィオラ・チェロ・コントラバスなど、レッスンを受ける楽器が入学するだけで手に入るのです!
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