暑い夏も過ぎ去り、いよいよ本格的な秋が到来。秋といえば「文化祭」や「学園祭」のイベントシーズンであり、当日に向けて練習に打ち込んでいる若きバンドマンたちも多いのではないでしょうか?
今回ご紹介するのは、高校生・大学生のコピーバンドシーンで根強い人気を誇る定番の「バンドソング」。
バンド初心者におすすめのわりと簡単な曲から、中級者向けの曲まで紹介します。
各バンドや曲の特徴はもちろん、実際に演奏する際に意識すべき点も解説していくので、まだセットリストが決まっていない初心者バンドマンの皆さんは是非参考にしてみてくださいね!
もくじ
・演奏難易度
★☆☆☆☆
通称「モンパチ」で知られている3ピースパンク・ロックバンド、「MONGOL800」。
同バンドの代表曲である「小さな恋のうた」は高校生のコピーバンドシーンに欠かせない、超定番のナンバーです。
同曲は、リリースから10年後の2011年に発表された「第一興商ランキング」で年間10位を記録するなど、高校生コピーバンドシーンだけでなく、カラオケでも大人気。日本のロック史に刻まれる名曲だといっても過言ではないでしょう。
ギターパートはいわゆる「パワーコード一発」。ベースもほぼルート弾きであり、ドラムは基本的な8ビートで構成されているので、非常に入門的な曲だといえます。楽器初心者で構成されるバンドであれば、手始めの練習曲としてコピーしてみては?
・演奏難易度
★☆☆☆☆
日本のスリーピースロックバンド、DOES(ドーズ)。アニメ「銀魂」とのタイアップで一躍有名となったこちらの曲は、現在の高校生コピーバンドシーンでも大人気です。ちなみに、バンド自体は2016年に開催されたメジャデビュー10周年記念ライブを最後に、無期限の活動休止に入っています。
ギターはパワーコードと少しのアルペジオが弾けるだけでOK。ベースはルート弾き一発、ドラムも基本的な8ビートで構成されているので、楽曲自体の難易度は低いといえます。上述の「小さな恋のうた」同様、バンドコピーの入門的な一曲です。
・演奏難易度
★★★☆☆
アジカンこと「ASIAN KUNG-FU GENERATION」の哀愁溢れるロックナンバー、「ソラニン」。人気漫画・映画作品の『ソラニン』がメディアミックス展開され、映画版の主題歌に同バンドが提供した一曲です。
ギターボーカルの後藤正文こと、「ごっち」のストロークから始まる切ない別れの歌。この曲のみならず、アジカンは10年程前から高校生のコピーバンドシーンで根強い人気を誇っています。
ドラムパートに関しては、細かいフレーズやダイナミクスの調整的が若干難しいものの、他パートは比較的簡単。ミドルテンポなので息を合わせやすく、全体的な演奏難易度はそこまで高くありません。
・演奏難易度
★★★☆☆
日本のロックシーンを牽引し続けているモンスターバンド、「ONE OK ROCK(ワンオクロック)」。同バンドの代表的なロックバラードである「Wherever you are」は2016年、NTTドコモのCMソング「家族編」に起用されたことがきっかけで、リリースから5年半後に大ヒットしたナンバーです。
「ONE OK ROCK」のフロントマン、「TAKA」の力強く美しい声と、愛を全面に押し出している歌詞が魅力的な一曲。女性ウケが抜群なので、女の子にモテたいバンドマンにもオススメです!
バンドソングとはいえ、基本的にはバラードなのでボーカリストの歌唱力が必要。ドラムは細かいフレーズが幾つかあるため少々難しい印象です。全体的にはスローテンポなのでコピーしやすいものの、誤魔化しが効かないので、とにかく丁寧に演奏することを心掛けるとよいでしょう。
・演奏難易度
★★★★☆
今から6年前に一世を風靡したテレビアニメ「けいおん!」のED曲。このアニメを見て楽器を始めた方も多いのではないでしょうか?
数あるアニメソングの中でも特に有名かつ疾走感溢れるナンバーですが、高校生のガールズバンドを筆頭に、幅広い世代アマチュアバンドがコピーしています。
個々のパートは比較的簡単ですが、この曲を“完コピ”するのは意外と難しいもの。ほかにも、「けいおん!」の楽曲にはプロレベルでないと忠実にコピーできない曲もありますが、その中で考えると「Don’t say lazy」はまだ現実的です。
また、動画内では4人で演奏しているものの、エレキギターは「バッキングギター」と「リードギター」に分かれているので、完コピするにはメンバーが5人必要となります。とはいえ、「音数は少なくなってもよい」という場合はキーボード、もしくはリードギターを減らすといった対応をすればOKです。
・演奏難易度
★★★★★
日本の4ピースロックバンドロックバンド、「RADWIMPS」。2016年に公開された映画『君の名は』の主題歌、「前前前世」が大ヒットソングとしたのは記憶に新しいところです。
ここでピックアップする「おしゃかしゃま」は、RADWIMPSが2009年にリリースした同バンドを代表する一曲。どのパートのフレーズも非常にセンスがあり、テクニカルで疾走感溢れるロックチューンです。
ボーカルパートは歌詞の詰め込み具合が尋常ではなく、ブレスの位置、アクセント、滑舌に注意して練習を重ねましょう。ベースは終始スラップであるため、スラップ奏法ができるベーシストであることが前提となっています。ギターのフレーズも休符が多く、ドラムも裏打ちが多いため、しっかりとゴーストノートを意識してください。
高校生バンドでこの曲を完コピできたら、もはや大学生・社会人バンドレベル。ライブで盛り上がること間違いので、腕に自信のあるバンドマンの皆さんは、是非一度挑戦してみてください。
今回は計6バンド、6曲のバンドソングを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
今回ピックアップしたナンバーは、どれもコピーしてライブするなら定番中の定番!と自信を持っていえるものばかり。是非、文化祭や学園祭で演奏するセットリストに加えてみてください!
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