プロ奏者に習う大人のサックス教室。ライターが無料体験レッスンに行ってみた。
投稿者 :しも
数ある楽器の中でも、憧れを持つ人が多い人気の楽器、サックス。華やかな見た目と音に惹かれ、大人になってから始めたいと思う人も多いようです。しかし、実際のところ初心者でも吹けるのでしょうか。
というわけで、前回の二胡体験に続き、筆者自らEYS音楽スクールのサックス無料体験レッスンに行ってきました!
ちなみに、筆者はベーシストなので、1回目に体験したドラムは割と身近な存在で、二胡もベースと同じ弦楽器という親近感がありましたが、サックスは共通点が少ない…。
一緒に演奏することはあっても、触れたこともなければ吹き方もイメージもできません。
一体どうなることやら!
もくじ
無料体験レッスンの場所は、いつものEYS音楽教室銀座校。
JR有楽町駅から徒歩5分のビルにあります。
今回の講師は石橋友里恵(いしばしゆりえ)さん。
10歳よりサクソフォンを始め、東京音楽大学を卒業後、尚美ミュージックカレッジ専門学校ディプロマ科修了。
第19回日本クラシック音楽コンクール全国大会入選や、コンセール・ヴィヴァン新人オーディション合格などの経歴を持ちます。
そして大学卒業時、大学主催学内卒業演奏会、第8回サクソフォン協会主催新人演奏会に出演。これまでに田中靖人、中村均、波多江史朗、林田和之の各氏に師事しました。
サックス(正式名称:サクソフォン)は、1840年代にベルギーの管楽器製作者アドルフ・サックスによって考案された木管楽器の一種。
クラシック音楽からポップス、ロック、ジャズに至るまで、さまざまなジャンルの音楽で用いられる人気の楽器です。
よく使われるのは、ソプラノ、アルト、テナー、バリトンの4種類。
今回はアルトサックスでレッスンをしていきます。
それではサックスをケースから出して組み立てていきます。
ここで重要になるのが、吹き口の部分。
リードと呼ばれる葦(あし)でできた部品を、口に軽くくわえて湿らせます。
そして、リードをリガチャーという締め金でマウスピースに固定します。
仕上げは先生が微調整。
「サックスは、リードが振動することで音が出るので、この組み立て方が正しくできているかどうかで、吹きやすさが大きく変わります。」
「まずはこの状態で音を出してみましょう。楽器を吹くうえで、口の形がとても重要です。下の歯を下唇で軽く巻き、その上にリードを乗せます。そのまま上の歯をリードに当て、息が漏れないように口の両脇を塞ぎます。この形をアンブッシュアと言います。」
先生から教えてもらった通りにリードを咥えてみます。
「それでは、前に思いっきり「ワーーッ!!」と大きな声を出すイメージで息を出してみましょう。せーのっ!」
ブーーーーーッ!!!
おー!サックスの“あの音”……っぽい音が出ました!
まさか一発目で出るとは。
「サックスは意外と音が出しやすいんです。特に歌をよく歌う方や水泳をやっていた方など、腹式呼吸が体に染み付いている人はすんなり吹けたりします。」
この後さらに本体を取り付けて、ストラップをつなぎ、サックス完成です!
細かいところを先生にチェックしてもらいながらも、自分で組み立てる工程を体験ができて、早速楽器に愛着が湧き始めます。
やっぱりサックスってカッコいい。
持っているだけで惚れ惚れします。
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続いて構え方や指のポジションを覚えていきます。
「楽器本体が自分の体の中心にくるように構え、それに合わせてマウスピースが吹きやすい場所に来るように、マウスピースの向きやストラップの長さを調整します。」
「次は指のポジションを覚えていきましょう。左手を上、右手を下に置き、各キーに指を置きます。」
キーを押すことでサックスの各所にある穴が塞がり、音程が変わるという仕組みですが、このキー、全部で23個もあるんです!
「ホームポジションを覚えたら、音階を押さえてみましょう。運指はリコーダーとほぼ一緒です。」
ドレミファソラシド、1オクターブ上のドレミファソラシド…
確かに、学校で習ったリコーダーにそっくりの運指です!
なんだか懐かしい。
「キーがたくさんありますが、あまり使わないキーも多いです。それに、サックスは一応特許をとった発明品として、手の形に合わせ、理にかなった場所にキーが配置されているので、慣れれば押さえるのも楽ですよ。」
運指を覚えたら、マウスピースを咥えて「ドレミファソラシド」を吹いてみます。
せーのっ
…………
ん?まったく音が出ない。さっきは出たのに、なんででしょう?
「ちょっとマウスピースの咥え方が深すぎるかもしれません。もう少し浅く咥えて吹いてみましょうか。」
先生に言われた通り、咥え方を変えてもう一度。
せーのっ
ド〜♪
出ました!
サックスを吹くうえで、マウスピースの咥える深さや力加減はとても重要で、同じ楽器でも口の形によって音色もまったく変わるのだそう。
先生は会員さん一人ひとりの口の形を見ながら、一番良い形になるように教えてくれます。
2オクターブのドレミファソラシドを音出ししてから、最後は曲を演奏してみます!
まずは先生のお手本。
美しいメロディは、誰もが知っている「アメイジング・グレイス」です。
運指を確認してから、一つひとつゆっくりと音を出してみます。
楽譜を見て演奏するのではなく、先生が「ドーファーファーラーソーファーラー♪」と一緒に歌ってナビゲート。
なんとか吹くことができました!
30分の体験レッスンを終えてみると、まるで一人カラオケで1時間しっかり歌った後のような爽快感と心地良い疲労感。色気のある音色のイメージとは対照的に、吹き方は意外にも体育会系で驚きました!
運指はリコーダーに似ているということで、懐かしさを感じつつ、指と口に意識を向けないといけないのが初心者としては最初の課題(慣れれば問題なさそうです)。
それでも、先生の丁寧な指導で一応曲も吹けるようになり(!)、サックスの魅力に触れることができました。スローなテンポでも、曲が少し吹くことができるのはやはりうれしかったですね。
楽器の組み立てから全て体験させてもらいながら、ポイントは先生がチェックし、その人に合わせた指導をしてくれるので、達成感もひとしおです。そして何と言っても、サックスって、やっぱりかっこいい。実際に手に持って吹いてみると、初心者とはいえ音色に感動します。
管楽器の中では吹きやすく、なおかつボーカルのように演奏の主役として活躍できるサックスは、「3ヶ月後の結婚式の余興で演奏したい」とレッスンに通い始める人も多いのだそう。
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体験入学を終えて、「やっぱり楽しいから通いたい!」と思えたら、具体的に通うことを想定して、教室の場所を考えてみましょう。
初回は「なんとなく体験入学に行ってみた」という方が大半かと思います。
そこで、これから長期間にわたって通い続けることを想定して、無理なく通学できるのかを考える必要があります。
時間に余裕がある場合は、通学に時間がかかってでもレッスンに行くという行為そのものが楽しみのひとつになるかもしれません。
しかし、仕事や家事、育児で忙しい人からすると通学にかかる時間も負担になり、途中で行くのをやめてしまう可能性も出てきてしまいます。
そのため、職場や自宅に近い、もしくは普段よく通るルート上にあるスクールを選ぶ方が無難です。
自宅の近くや行動圏内にあるアクセスしやすい街や駅など、自分がずっと通っているイメージを持って、想像しながら教室の場所を選んでみましょう!
EYS音楽教室なら全国さまざまな場所で開校しているため、無理なく選ぶことができます!
これも立地に関係するところではあるのですが、例えばすぐに引っ越すことがわかっているのに現在の居住地近くの教室を探すというのは少し無理があります。
なぜなら全くの初心者が、数回通っただけで目標とするレベルにまで上達することはないからです。
だからこそ、目標を明確に持って「いつまでにどうなりたいか」を定めておくことがいいでしょう。
その方が、ダラダラ続けることなく、限られた時間の中で集中して練習することができるのです。
例えば、半年後にある友人の結婚式の余興で披露して驚かせたい、といったもので構いません。
教室に通う目的は上達だけでなく、楽しみたい、大切な人を驚かせたい、喜ばせたいなどさまざまですが、どういう理由であれ目的があることが大切なのです。
目安としては、自分で満足できるレベルになるまでだいたい半年~3年程度と思っておくとよいでしょう。
あまりに長すぎる期間を設定したり、高すぎる目標を持ってしまうとモチベーションがキープできずに挫折してしまいますので、程よいところの目標がオススメです。
迷うようなら、教室の先生に質問してみてもいいかもしれません。
もちろん目標を達成するごとに次の目標を掲げてステップアップしていくのもよし、レッスンをやめてしまってもいいでしょう。
いずれにせよ、ゴールを設定することによって、楽器の上達や集中力が格段に上がるのです!
他の楽器にも興味があるという方は、ぜひ以下の体験レッスンの記事も併せて参考してみてください。EYS音楽教室の雰囲気がよくわかると思いますよ♪