今音楽シーンの中で「日本に古くから伝わる和楽器の魅力に改めて着目しよう」というムーブメントが押し寄せています。
以前紹介した「和楽器バンド」は、洋楽をルーツとするロックミュージックに和楽器を取り入れるというスタイルでしたが、今回紹介する「AUN J CLASSIC ORCHESTRA」のテーマは和楽器オーケストラ。和楽器バンドとはまた違ったコンセプトで独自のスタイルを確立しています。
もくじ
和楽器オーケストラ「AUN J CLASSIC ORCHESTRA(アウンジェイ・クラシック・オーケストラ)」は、「和楽器を、もっとわかりやすく、かっこよく、シンプルに!」をコンセプトに活動する8人編成の音楽グループ。
2008年の結成以降、和太鼓・三味線・箏(こと)・尺八・篠笛(しのぶえ)・鳴物(なりもの)という、通常一緒に演奏されることのない和楽器を再編成し、独自の音楽性を追究しています。
オーケストラとは名がつくものの、管弦楽器は入らず、和楽器のみで表現するというのが最大の特長です。
「AUN J」はこれまでに多くの作品をリリース。
オリジナルの楽曲も制作しながらJ-POPの名曲をカバーしたり、ほかにもジブリの曲やクラシックの曲など、さまざまなコンセプトのカバーアルバムも生み出しています。
精力的に活動する「AUN J」は、日本の文化を発信する音楽性が認められ、国内にとどまらず、フランスのモン・サン⁼ミッシェルやカンボジアのアンコールワットといった海外の大きな舞台にも立ってきました。
こちらは2011年イタリアツアーの映像。ローマ・サンマリノといった世界遺産でも演奏しています!
続いてこちらは、2013年に奈良県にある吉野山の金峯山寺蔵王堂で演奏したときの映像。
木造建築の荘厳な本堂の前で和楽器の音色が響く…圧巻です。
2014年には、アメリカの野球チーム・ボストンレッドソックスの本拠地フェンウェイパークで、レッドソックスvsレンジャーズの試合前にアメリカ合衆国国歌を演奏しました。
グラウンドに羽織袴という出で立ちの「AUN J」は、日本代表という貫禄たっぷり。私たちまで何だか誇らしい気分になりますね。
そんな「AUN J」が、6月25日(日)に東京・表参道にある銕仙会能楽研修所で公演を行います。
普段ホールやライブハウス、野外会場などで演奏するときは、マイクやスピーカーといった音響機器を使用しますが、この公演では音響機器を一切使用せず、生の和楽器の音色を楽しめるプログラムになるそうです!
これはかなり楽しみですね。
さらに、7月には千葉や大阪、愛知でも公演を行う予定。
あなたも一度、「AUN J」の音楽で知らなかった和楽器の魅力を発見してみてはいかがでしょうか。
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